2016.01.18

第28回:女性なのに毛深い…。むだ毛の多さを決める原因って何?

「女性なのに男性なみに毛深い気がする・・・」「いわゆる“剛毛”で悩んでいます」という悩みを抱えている女性は多いもの!むだ毛の多さには、女性ホルモンが深く関わっているといわれています。今回はむだ毛と女性ホルモンの関係性についてご紹介していきます。

毛の発育にはホルモンバランスが関わっている!

よく雑誌等で耳にする“ホルモンバランス”という言葉。ついつい聞き流してしまう言葉ですので、詳細に解説していきたいと思います。毛量や毛の生えるスピードは、男性ホルモンと女性ホルモンのどちらが優位になっているかによって左右されます。実は女性であっても、男性の約10分の1の男性ホルモンが分泌されています。女性ホルモンの分泌が優位になっている時、男性ホルモンの働きは抑えられます。しかし、女性ホルモンが加齢やストレスによって減少すると、相対的に男性ホルモンの量が多くなるのです。

男性ホルモンであるテストステロンには、皮脂腺を増やし、体毛を増やす作用があります。男性ホルモンと女性ホルモンのホルモンバランスが乱れることによって、むだ毛が増えてしまう可能性は十分にあります。しかし、ここでよく誤解されがちなのは「女性ホルモンの多さ=女性としての魅力や“女子力”ではないか?」という点です。女性ホルモンは多ければ多いほど良いというものではなく、あくまでバランスが大事です。また、その人の性格に左右されるというよりも、年齢やライフスタイル、生理サイクル等が複雑に絡み合って影響し合っていることがほとんどです。

女性ホルモンのバランスを整えて、剛毛体質をチェンジ!

毛を濃く、太くする男性ホルモンの働きを抑制するには、質の高い睡眠が大切です。「睡眠とむだ毛は関係なさそう・・・」と思われる方も多いかもしれませんが、そうではありません。ホルモンの分泌が盛んになる午後10時~午前2時の間に起きていると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が優位になってしまいます。一方、この時間に安眠していると、成長ホルモンを含めてあらゆるホルモンのバランスが整うといわれています。

「女性ホルモンと似ている作用のある大豆イソフラボンの含まれた豆乳ローションを塗ること」というむだ毛対策も一般的によく知られています。しかし、女性ホルモンは脳から指令が卵巣に送られ、分泌がスタートする性質があります。肌という体外から女性ホルモンを足してあげることも有効ですが、体内で分泌される自前のホルモンの働きを借りることも大切なのです。また、ストレスフルな生活はホルモン分泌に悪影響を及ぼすので、ストレスに上手に対処する工夫もよいでしょう。

カミソリで剃った後に、一時的に濃く見えることも!

むだ毛が多いと感じる原因は、女性ホルモンのバランスだけではありません。女性ホルモンの乱れによって剛毛になる場合、毛全体の量が増えたり、生えるスピードが速まったりすることが多いです。しかし、カミソリで自己処理した後に「毛が増えた」と感じ、毛が伸びてくるとそのように感じなくなることがあります。これは毛を剃ったことで断面の面積が大きく見えることによるものです。ただし、ボディーソープなしでむだ毛を剃るなど、肌にあまりにも負担をかける自己処理を続けていた場合、肌を守ろうとして毛が濃くなってしまう可能性があるので注意しましょう。

毛が太く、濃くなる原因には、さまざまな要因があります。多くの場合、1つの原因だけではなく、女性ホルモンの分泌量の変化、自己処理の方法などいくつかの理由があることがほとんどです。しかし、剛毛という悩みを1人で抱え込んで、悩みになってしまうのはよくありません。毛の黒いメラニン色素に反応するレーザー脱毛や光脱毛が主流になっているので、コンプレックスを克服するために脱毛にトライするのもいい方法です!

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