2015年6月、無資格で医療用レーザー脱毛機器を利用していた業者が、医師法違反で逮捕されたという事件がありました。現在、レーザー脱毛は、医療機関以外での使用が認められていませんが、レーザー脱毛と光脱毛はどのような違いがあるのでしょうか。今回は、レーザー脱毛と光脱毛の違いについてご紹介します。
医療クリニックで受けたレーザー脱毛は、強力な熱を照射することから皮膚へのダメージも大きくなります。火傷してしまうリスクもあるので、医療機関のみで施術が許されているのです。2000年11月に「医師しか行えない医療行為」として、厚生労働省が都道府県や日本医師会に対して通知を出し、法律でレーザー脱毛が認められなくなりました。
レーザー脱毛に使う光は、熱の温度が高いことで知られています。光脱毛が70℃程度の光で照射するのに対し、レーザー機器の温度は200℃に上ることから、毛胞に対して与える刺激の強さが異なります。温度にすると、およそ3倍の差があると考えられます。皮膚に対する不安は大きくなりますが、それだけ効果が見込めると考えてよいでしょう。
実は、レーザー脱毛を利用する場合、照射範囲が狭くなってしまうというデメリットがあります。1.0cm~1.5cmの範囲で対応できるのですが、光・フラッシュ脱毛は2~3cm程度を照射できるケースが多く、お手入れする際の時間や範囲が変わります。熱を集める力が違うからですが、広い範囲のムダ毛処理をしたい場合、こちらを利用するとよいかもしれません。
レーザー脱毛に対し、光・フラッシュ脱毛は熱の温度が低い代わりに照射する範囲が広いというメリットがあります。また、低熱であることから安全性が高いと考えられます。全身脱毛のように広い部位の脱毛をしたいと考える方は、ぜひとも光・フラッシュ脱毛を試してみましょう。