第24回:敏感肌やアトピーでも脱毛できる?メリット・デメリットは?

さまざまな肌トラブルや悩みを抱えがちな敏感肌。脱毛したいといざ決心しても、なかなか踏み切れないという方も多いのではないでしょうか?敏感肌の人の場合、「脱毛はちょっと・・・」と抵抗感がある人もいるはず。今回は、敏感肌やアトピーのメカニズムをおさらいしながら、安心して脱毛する方法をご紹介していきます。

敏感肌ってなに?

“敏感肌”とは肌のバリア機能が衰え、角質層が荒れてしまった状態をさします。コスメや洗剤などで肌が赤みを帯びたり、ぴりぴりとした刺激を感じたりする症状が多いでしょう。ただし、医学的に“敏感肌”という病名はありませんので、医療機関で診断されるわけではないのです。敏感肌の原因として、花粉症やアレルギー、アトピー性皮膚炎があげられます。アレルギーとは、皮膚の細胞の間にあるセラミドがうまく作られないため、異物に過剰反応することが原因です。

アトピー体質やアレルギーには、身体に入り込んだウィルスや細菌を追い出す免疫力が大きく関わっているといわれています。免疫力は、ストレスや不規則な生活習慣、病気やその治療によって大きく変化しやすいものです。そのため、なかなか皮膚のバリア機能も改善しにくく、できるだけ刺激を与えないように心がけることが大切だとされています。

肌にトラブルを抱えている場合、かかりつけ医に相談を

敏感肌やアトピーの場合、赤みや腫れ、発疹など症状が強い場合には脱毛を避けるようにしてください。まず、アトピー性皮膚炎の治療を優先し、脱毛はひとまず待った方がいいでしょう。念のため、脱毛前にかかりつけ医に相談するようにすると安心です。ただし、アトピー性皮膚炎の後遺症で、次のような症状を持っている場合、皮膚科の専門医に事前に相談するようにしましょう。(1)皮膚が色素沈着している場合。(2)毛穴が黒く、ぷつぷつしている場合。

レーザー脱毛とは、メラニン色素の黒い部分に反応して毛根を破壊するメカニズムです。そのため、色素沈着や毛穴の黒さが強い場合、使用できる医療用レーザー機器が限られてくる可能性があるからです。そのため、レーザー脱毛より出力を落とした光脱毛を選択するケースもあります。アトピー性皮膚炎と診断されていなくても、肌のバリア機能の弱っている敏感肌の方は慎重に脱毛を検討するようにしましょう。

敏感肌やアトピー肌が脱毛するメリットは?

事前にかかりつけ医や皮膚科医に相談したり、脱毛を慎重に検討したりと手間は多いかもしれませんが、敏感肌やアトピー体質の場合、脱毛するメリットは大いにあります。肌のバリア機能を低下させる原因の1つが、摩擦です。ひどい敏感肌の人の場合、髪の毛による刺激でトラブルが増すといわれています。もっとも肌に負担を与えるのが、カミソリやワックスによる自己処理です。角質や必要な皮脂まではがしてしまい、皮膚の乾燥や毛穴の炎症がひどくなることも少なくありません。

また、自己処理は定期的に行わないといけませんから、少し症状が改善したと思ったらまた処理しなければならないという悪循環に陥る可能性もあります。医療機関やエステサロンで安全な方法で脱毛することによって、こういった肌トラブルが改善させることもあるでしょう。そのため、症状が軽快しているアトピー肌や敏感肌の人の場合、自己処理を減らす意味で脱毛を検討するのはよい方法だといえるでしょう。

一般的に“カミソリ負け”は軽く考えられがちですが、肌に与えるダメージは相当なもの。敏感肌やアトピーがかなり改善している方にとって、脱毛は肌を摩擦から解放する1つのチャンスかもしれませんね。肌が乾燥するのを覚悟で自己処理を続けていた人は、脱毛によって低刺激なライフスタイルを手に入れてみてはいかがでしょうか?

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