第25回:なぜ脱毛は2ヶ月に1回来店するサイクルなの?毛周期についておさらい!

脱毛を経験したことがある人は、2~3ヶ月おきに1回の来店を薦められるはずです。この時、エステサロンから“毛周期”について、説明された人も多いはず!けれども、わかったようでよくわからないのが、毛の生え替わるサイクルですよね。今回は、毛周期についておさらいするとともに、効率よく脱毛するためのコツもご紹介していきます。

エステサロンやクリニックで処理できるのは、“成長期”の毛

私たちの毛は、成長期、退行期、休止期のサイクルを繰り返しています。成長期とは、皮膚の下で毛母細胞が活発に分裂している状態です。退行期には毛の成長が止まり、毛根が退縮し、徐々に上に移動していきます。カミソリや毛抜きで自己処理できるのは、この成長期と退行期の毛のみ。休止期に入ると、毛母細胞の分裂が完全にストップします。そのため、毛が抜け落ちるのを待っている段階です。

レーザー脱毛や光脱毛は、毛根にある黒いメラニン色素に熱を与えます。そのため、毛根が収縮した退行期や細胞分裂そのものが止まっている休止期には、脱毛できないのです。ちなみに、脱毛効果が期待できるのは、成長期の毛でも20~30%だといわれています。そのため、2~3ヶ月に1度、毛周期に合わせてエステサロンやクリニックに通う必要があるのです。

毛抜きは毛周期を狂わせるって本当?

エステサロンやクリニックに通っている人は、毛抜きでの自己処理を注意された人もいるのではないでしょうか?これは、毛抜きによって毛サイクルが乱れてしまうためです。毛抜きで毛を抜いたとしても、毛穴の中の毛母細胞は残ってしまいます。毛母細胞は毛乳頭からの「細胞分裂しなさい」という毛サイクルに関わる指令を受け取り、毛の元を作ります。つまり、毛を抜いたとしても細胞から指令はそのままなので、毛は生え続けるというメカニズムなのです。

一方、レーザーや光脱毛のときは、毛母細胞と毛乳頭の両方に熱破壊するため、はじめて“脱毛”できるという仕組みになっています。なにより毛抜きでの自己処理は、毛穴と皮膚の両方にダメージを与えてしまうでしょう。毛穴に炎症が起こり、埋没毛や毛穴のトラブルの原因になる可能性もあるかもしれません。毛穴のトラブルを抱えている人は、できるだけ毛抜きでの自己処理を減らすようにしてください。

部分脱毛?全身脱毛?どちらが効率がよいの?

小さな毛穴1つにおおよど3~5本の毛が埋まっているといわれている私たちの身体。先ほどご紹介した毛サイクルは、それぞれの毛や部位ごとに時期が異なります。そのため、多くのエステサロンやクリニックでは効率よくできるだけ短期間で脱毛を終えてもらうために、部分脱毛だけではなく、全身脱毛プランを用意しているのです。

また、部分脱毛の場合、「パーツとパーツの境目にある毛が気になる」という人が少なくありません。例えば、ひざ下は脱毛したけれども、ひざから上は脱毛していない場合、脱毛している箇所とそうでない箇所の境界線がはっきりとわかってしまうことがあります。全身がわかるような水着や下着姿になった場合、余計に恥ずかしいという声もあるんだとか・・・。そのため、肌をきれいに見せるという意味でも、全身脱毛を選択する人が多いそうです。

いかがでしたか?脱毛は2ヶ月おきに来店するとしても、1部位あたり少なくとも1~2年かかるといわれています。そのため、1部位ごとに処理していると、数年もの時間が過ぎてしまうことにつながりかねません。パーツごとにお金を払っていくと、結局高いついたというケースも多いようです。エステサロンやクリニックが提案しているお得な全身脱毛プランを上手に選んで、一気にむだ毛を脱毛するのが効率がよいといえるでしょう。

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