2016.02.29

第35回:清潔さが国民性!ドイツの脱毛事情

ドイツ人はヨーロッパ諸国の中でも掃除好きなことで知られています。日本でもドイツ製のクリーナーなどを愛用している人もいますが、商品開発力、技術力も欧米諸国の中で群を抜いています。そんなドイツでは脱毛に関しても独自の考え方があるようです。

清潔にしたいから脱毛する

日本人もキレイ好きな民族として知られています。しかし、目に見えるところだけ掃除してい、何でも押し込んでいる開かずの間がある人も多いというのが実態でしょう。一方、目に見えるところはもちろん、誰の目にも触れないような場所もピカピカにしたいというのがドイツ人です。

ドイツ人は家事の中でも掃除に一番時間をかけているといっても過言ではありません。キッチンでは水滴ひとつにいたるまで拭き取らないと気になるという人もめずらしくありません。そんなにキッチンをピカピカにするのは料理が好きだからと考えるのは誤解です。磨き上げたキッチンから出てくる夕食は作り置きのコールドビーフとザワークラウト程度だったりするのもドイツ人なのです。美食よりも栄養重視といったところでしょうか。

そんな質実剛健なドイツ人は脱毛もオシャレのため、「彼氏のため」など、うわついたものではなく、清潔にしておきたいからという現実的な理由からです。体を清潔に保っておきたいと考えて脱毛する人が多いのです。

未処理のVIOはありえない!

とくにムダ毛が生えたままのVIOは細菌の巣となりがちです。ドイツ人からしたらそんあところの毛を生やしたままにしておくのは野蛮行為でもあり「ありえない!」ぐらいの感覚です。

実際、VIOのムダ毛には排泄物や分泌物が付着しがちですし、ウオシュレットの普及率もドイツは日本ほどではありません。また、ムダ毛を生やしたまま下着をつけるとどうしても蒸れやすく、かゆみや炎症などのデリケートゾーンのトラブルが発生しがちです。下半身の健康を保つためにもVIOのムダ毛処理を行うというのは非常に合理的でもあるのです。

VIOのムダ毛にはとても敏感なドイツ人ですが、他の部位は無関心なことも多いのが特徴です。腕や足の毛はそのままの人がほとんどですし、なかにはワキもフサフサしている人がいて、日本人からしたら驚くこともあります。しかし、髪の色が薄い人が多いので、黒髪の日本人のように目立ちません。また、VIO以外のムダ毛は殺菌もさほどつかないのでそのままにしていても衛生的には問題は少ないともいえます。合理的といえば合理的な考え方です。

自己処理はワックスかシェーバーで

ドイツ人がVIOを自己処理する時におもに用いるのはワックスかシェーバーです。ワックスを使用する欧米人が多い中、日本人のようにシェーバーも利用しているのはめずらしいともいえます。ドイツにはゾーリンゲンをはじめとして有名な刃物メーカーも多く、腕の確かな職人も少なくありません。家庭での自己処理もスムーズにできるカミソリを購入することもできるのです。

そうとはいってもVIOの自己処理は至難の業です。どうしても目が届かない場所があり、鏡をのぞきこまなければいけないこともあります。しかし、鏡は左右が逆になっているので慣れるまで時間がかかります。デリケートな場所でもあるので、失敗して傷つけたりしては大変です。

そういったVIOの自己処理に関するリスクはドイツでも認識されていて、エステサロンに依頼する人も少なくありません。ドイツのエステサロンではレーザー脱毛や光脱毛を行っているところが多いようです。しかし、レーザー脱毛や光脱毛はムダ毛のメラニン色素に光を反応させて処理するという方法なので、毛の色が薄い人が多いドイツでは効果があまりあらわれない人も少なくありません。日本人のようにレーザー脱毛や光脱毛が人種的に向いているというのは恵まれたことでもあるのです。

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